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Grignolino

グリニョリーノ

グリニョリーノ (Grignolino)
                                                                                                                                                                                                                                                                       
ブドウの種別
歴史/概要/解説 歴史:グリニョリーノはピエモンテ州アスティとカザーレの間のモンフェッラートの丘が原産の黒ブドウ品種である。過去には同じような名前でロンバルディア州やヴェネト州にも存在したことがあるが、近年はほぼこの限られた地域でのみ栽培されてきた。ピエモンテ州ではかつてBarbesino(バルベズィーノ)、ラテン語でBarbexinus(バルベクシヌス) として知られていたもので、また、ロンバルディア州のオルトレポー・パヴェーゼでもこの呼び名の記述がある。740年頃のものと思われる教会の書簡には、Barbesesino(バルベゼズィーノ)の名前で記述が残っているが、同一品種かは定かではない。

13世紀の公証人の記録が初出とされ、現在グリニョリーノが最も栽培されている地域、ヴァッレ・ヴァリゼンダにおいてその存在が確認されている。1825年にブドウ品種研究者のAcerbi氏が記した書簡には、ワイン以外に干しブドウやジャムなどの貯蔵用のブドウとしても使用されていたとある。また、エミリア・ロマーニャ州ピアチェンツァ県のボッビオ周辺ではかつて白ブドウとして存在していた、とあるがこれについても定かではない。品種の語源はアスティ方言のGrignòle(=種が多い)から来たのではないかとされている。

1970年、正式に国のブドウの品種登録がされる。

房:果房のサイズは中~大程度で2つの岐肩を持つピラミッド型または円錐形。 果粒は小さめでやや楕円形、密着度は高い。 果皮は非常に薄く灰色がかった赤紫色。表面は蠟質の白い粉で覆われている。種は果粒1粒に対し4~5粒と通常より多い。 乾いた砂質の土壌をもつ陽当たりの良い環境を好み、湿気を嫌うため、栽培は大変難しく収穫量は一定ではない。完熟は遅めで、9月末から10月上旬に収穫される。

葉:葉の大きさは中程度で丸みを帯び、三裂、時に五裂している。表面は毛がなく暗緑色。しわが多くざらざらしている。
栽培面積(ヘクタール) 915ha(2010)
シノニム Barbesino/Verbesino/Balestra/Arlandino/Girondino/Rossetto
原産地呼称 DOC Grignolino d'Asti/DOC Grignolino del Monferrato Casalese/DOC Piemonte/DOC Colli Tortonesi/DOC Gabiano/DOC MOnferrato/DOC Rubino di Cantavenna
ワインの特徴 タンニンは強く収斂性があるが、上手に仕上げたものはきめが細かく、果実味にうまく溶け込んでいる。酸は果実味とタンニンに対して適正な量で、ミネラルも中庸。総じてバランスは良い。
非常に個性的ではありながら主張しすぎない品種であり、旨み成分が、和食からイタリア郷土料理、魚料理から肉料理まで幅広いペアリングの可能性を想起させる。
香りの要素 バラやドライフラワーなどの花、イチゴ・赤系ベリーの香りを中心に、キノコ、甘草、白コショウ、枯れた葉、焦げた香ばしいニュアンスなど、要素は様々だかスパイシーさが感じられるものが多い。香りの幅は比較的広い。
Vino Hayashi
サジェスチョン
(アッビナメント)
天ぷら/寿司/脂ののった魚料理/とんかつ/サラミ/フレッシュ・チーズ/白肉全般(鶏・豚・ウサギなど)/チーズの入った野菜料理。
Vitello Tonnato(ヴィテッロ・トンナート)/Tortino di Verdure con Crema di Formaggi(チーズクリームの野菜のトルティーノ)/Tagliolini alle Verdure(野菜のタリオリーニ)/Rollata di Coniglio(ウサギ肉のロッラータ)/Bagna Cauda(バーニャ・カウダ)/Fritto di Pesce(魚介のフリット)/Carni bianche(鶏肉、ウサギ肉や豚肉料理)/Formaggi di breve e media stagionatura (短~中熟成のチーズ) 。

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