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Carricante
カッリカンテ

ブドウの種別 | 白 |
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歴史/概要/解説 | 歴史:カッリカンテは非常に古いシチリアの土着品種である。その起源であり、最も栽培が普及しているのがカターニア県のエトナ山の斜面である。最大の特徴はエトナ・ロッソを生み出すネレッロ・マスカレーゼ種が生育しにくい、高地での栽培が可能なことである。 名前の由来はその豊富な生産量にあり、活力などの意味を持つ「carica」によるものと思われる。生産量は豊富で安定しているが、特に春の霜や乾燥に弱く、適切な保護をしないと果房が日焼けしてしまうことがある。さらに、うどんこ病やべと病などの真菌性疾患にもあまり耐性がない。 1774年、ブドウ栽培研究家のセスティーニ氏は著書の中で、エトナ山の高いエリアのブドウ栽培者の慣習について語っている。カッリカンテのワインをタンクの中に澱と共に放置しておくと、春になりマロラクティック発酵を促進し、それにより荒々しく強い酸が穏やかになるという。 カッリカンテから造られるワインは非常に酸が高く、かなり多くのリンゴ酸が含まれているのが特徴で、マロラクティック発酵を行うことがほぼ不可欠であると言われてきた。また、エトナ山の土壌の性質は火山性であり、さまざまな種類の溶岩の破片に加え、最近の噴火による火山礫、灰、砂などによって形成されているため、ミネラル分が多く含まれる。さらには、海にも近いことで、塩化ナトリウムなどのミネラルも蓄積されやすく、それがワインの味わいに反映される。 1885年頃カッリカンテはシチリア全土に広がったが、カターニア県以外で根付くことはなく、現在ではほぼカターニア県のみで栽培されている。1970年にイタリア全国ブドウ品種記録書に登録された。 房:果房は中くらいの大きさの円すい形で、まばらである。岐肩がひとつある場合もある。果粒は中くらいの大きさで長球。蝋粉に覆われており、黄色みがかった緑色。高い酸を弱めるために最大限収穫は遅くすることから、通常9月末~10月初旬。 葉:サイズは中程度、五角形あるいは亜楕円形で五裂か三裂している。 外観:グリーンがかったレモンイエロー色、濃淡は淡いものから濃いものまでさまざまである。粘性は中程度、輝きはしっかりしている。 |
栽培面積(ヘクタール) | 264 ha |
シノニム | Carricanti/Caricanti/Nocera Bianca/Catanese Bianco |
原産地呼称 | DOC Etna/DOC Sicilia |
Vino Hayashi アナライズ |
糖度 6.45% 酸度 0.74% 塩分濃度 0.06% ※Vino Hayashiが試飲した10本の平均値 |
ワインの特徴 | オレンジの花やアニス、白い果実の香り。味わいはエレガントかつ強靭な酸味と繊細なミネラルが特長。10年以上の長期熟成も可能な偉大な白ワインである。単一醸造、他の土着品種とのブレンド、時に赤のネレッロ・マスカレーゼにブレンドされることもある。 |
香りの要素 | 香りは穏やかで閉じこもっている印象のものが多かったが、やや熟成が進んだサンプルからは、はっきりと感じられた。果実の香りは、主にフレッシュなレモン、青りんごの印象で、洋ナシやアプリコットなどの核果類もあったが、どちらかというとフレッシュでまだ堅さを残した状態である。その他、オレンジの花、エニシダの花、ハーブ(カモミール、セージ、オレガノなど)、アニスなどが感じられた。また火打ち石、鉱物的なミネラル香も印象的だった。やや熟成したものからは、はちみつや、リースリングに通じるような石油系の香りが発展していた。 |
Vino Hayashi サジェスチョン (アッビナメント) |
Spiedini di pesce spada alla palermitana(パレルモ風メカジキの串焼き)/Pesce spada alla griglia(メカジキのグリル)/Calamari alla griglia(イカのグリル)/Lasagne ai Carciofi(アーティチョークのラザニア)/Tagliatelle con i fiori di zucca(ズッキーニの花のタリアテッレ)/Risotto con asparagi(アスパラガスのリゾット)など。 |