Vino Hayashiについて
コンセプト
代表メッセージ
創業当時、これだけはと心に決めていたことがあります。
それは「飲んだあとも心と記憶に残るものをお届けしよう」ということです。
巷には高級ワインからデイリーワインまで、美味しくて魅力的なものが溢れています。
しかし、どんなに美味しいワインを飲んでも、その感動は月日が経つにつれ薄れてしまいます。
一体なぜでしょうか?
それは、感動は「ナマモノ」で、いつか必ず鮮度を失うからです。私は、一度だけ飲んで終わりではなく、消費した後もそれが体験や知識として心身に残る、そんな価値をお届けしたいと考えました。
ここに一枚の写真があります。汗まみれになりながら、
今にも弾けんばかりに実ったブドウを日焼け顔のおじさんが収穫している写真。あるいは、生産地域の食堂で人々が集まって楽しくお酒を飲んでいる写真。
では、あなたが今飲んでいるワインが、まさに写真の中のおじさんが収穫したブドウから造られ、食堂で人々に飲まれたものだと知ったら、いかがでしょうか? 現地の人は一体何を思い、どんな風に楽しむのだろうと、なんだかワクワクしてきませんか。
私はそのワクワクをあなたと共有することで、感動を記憶に留めたいのです。
株式会社Vino Hayashi
代表取締役 林 功二
代表インタビュー
Vino Hayashiの掲げる理念「消費を体験に」について、
代表・林功二と広報担当の高住が対談
Vino Hayashiの掲げる理念
「消費を体験に」について、
代表・林功二と広報担当の高住が対談
「ワインを一度だけ飲んで終わり、
ではもったいない」
高住-
Vino Hayashiでは、ワインなどの食品とテキストやマガジンをセットにしてお客様にお届けしています。
一般的には珍しい方法だと思いますが、こういった形のサービスを始めたきっかけは何だったのですか?
林-
私のベースにある「消費を体験に」という理念が元になっています。ワインを〝一度だけ〞飲んで終わり、それだと少しもったいないなと思うんです。消費したあともそれが体験や知識として心身に残る、
そんな価値を継続的にお届けしたいという想いがあります。
高住-
それを実現する商品として、ワインはぴったりですね。
林-
はい。ワインは美味しいし、教養にもなるし、ストーリーも必ずついてきます。
後付けかもしれませんが、私の根底にある理念とぴったり合致したんです。一般的に見てVino Hayashiのワインは安価な部類ではありません。そこに体験という価値が付けば、よりお客様に満足いただけるのではないかと考えています。
高住-
たとえば「イタリアグリズモ(旧名は定期購入コース)」は10年以上続く長寿コースになっています。
それだけお客様に響いているということですよね。
林-
嬉しいですね。ガイドマガジンを読みながら飲んだり、読んでから飲んだりすると美味しさが増しますし、体験や知識も心身に残ります。お客様こそ楽しみ方は十分にご存じかと思うのですが、ワインを取り巻くあれこれをぜひ追求しながら、引き続き楽しんでいただきたいです。その体験を通じて、もっとお客様の人生が豊かになるお手伝いができたらと考えています。
「ワインを “飲む体験” と
“つながる体験” を両立させたい」
高住-
スタッフとしても新しい世界を体験できて、人生が豊かになっていると感じています。
今後の展望があればお聞かせください。
林-
ここまではステップ1。今はステップ2の構想が進んでいます。
それがVinomondo(ヴィノモンド)というプラットフォームです。
高住-
Vinoとmondo、イタリア語で「ワイン」と「世界」の意味ですよね。
どういったものでしょうか?
林-
現在はVino Hayashiがインポーターとしてワインを輸入し、日本国内のお客様にストーリーと併せて販売しています。構想中のVinomondoは、言ってみれば「直販」です。生産者からワインが直接届く仕組みを作ろうとしています。
高住-
どんな意図があるのでしょうか?
林-
お客様と生産者とが直接つながるのがゴールです。
美味しいワインに感動しても、消費者が生産者に「美味しかったよ!」とダイレクトに伝えるケースはあまりないですよね。そのプラットフォームになり得るのがVinomondoです。たとえば生産者のSNSにメッセージを送って「今度ワイナリー訪問させて!」という流れになったら、最高ですね。
「体験を共有することで
理解し合えるから」
高住-
ワインの感動から新しいつながりが生まれる。素晴らしいですね。でも、インポーターがあまり考えなさそうな発想ですよね。そのような考えに至ったのはなぜですか?
林-
アメリカ留学時代に起きた同時多発テロ(9.11)がきっかけです。
テロの後、イスラム系の友人に対する世間の強い風当たりやヘイト、人種差別などを目の当たりにしました。世界平和というか、文化や信仰を超えて理解し合うには、何がしかの体験を共有することが必要かもしれないなと。私の場合、実際に彼らとのコミュニケーションの取っ掛かりはサッカーでした。バックグラウンドは違えど、サッカーという共通の体験があることで理解し合えていたと気づいたんです。
高住-
「生産者と消費者が感動を共有する」というVinomondoの目的のひとつは、そこが根源になっているのですね。
林-
はい。いずれは色々な国のワイナリーとつながるのが理想ですね。
会社としても、昨年(2020年)からイタリア人スタッフが入社してくれました。今後は新卒採用を行なったり、もっと多国籍な会社になったりしたらおもしろいんじゃないかと思います。そのため常にドアはオープンにしていたいと考えています。