VinoPedia
Trebbiano di Lugana
トレッビアーノ・ディ・ルガーナ
ブドウの種別 | 白 |
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歴史/概要/解説 | 歴史: トレッビアーノ・ディ・ルガーナ、古代名トゥルビアーナとも呼ばれるこの品種は、ロンバルディア州、トレンティーノ=アルト・アディジェ州、ヴェネト州の境に位置するガルダ湖の南の地域で何世紀にもわたり栽培されている土着の品種である。この地域は元々“セルヴァ・ルカーナ”という深い森と沼が広がっていたが、15世紀頃にヴェネツィア共和国により農地化が進み、ブドウ栽培の伝統が育まれた。現在もこの着品種を主体とした地元のルガーナワインの生産、湖畔リゾートの観光業が盛んな 土地となっている。 トレッビアーノの品種系は複雑であり、同じトレッビアーノという名称でもブドウの成長や房、葉の形状なども大きく異なる。しかしながらトレッビアーノ・ディ・ルガーナは、ヴェネト州のDOCソアヴェに使用認められている“トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ”とは非常によく似た品種であり、イタリア全国ブドウ品種登録書においてもトレッビアーノ・ディ・ソアヴェのシノニムとして登録されている。 また、マルケ州のヴェルディッキオともシノニムとしての登録があるが、最新の研究では、その芳香特性や生育、栽培、醸造の観点からも厳密には異なる品種といわれている。 房:房の大きさは中程度、やや細長い三角錐でコンパクトな形状。果粒の大きさは中程度かやや小さめでやや楕円形の形をしている。皮は中程度の厚さで、淡く黄色がかった緑色をしている。通常10月初旬に成熟する。 葉:大きさは中程度、5角形では3つに分かれている。表面は緑色。 外観:グリーンがかった淡い~中程度のレモンイエロー(麦わら)色。遅摘みにしたものなど、一部に濃いものも見られた。粘性は中程度からやや高め。 |
栽培面積(ヘクタール) | 2,217 ha |
シノニム | Trebbiano Veronese/Turbiano/Turbiana/Turviana/Terbiana/Turbiano Moscato/Trebbiano di Soave/Verdicchio |
原産地呼称 | DOC Lugana/DOC Capriano del Colle |
Vino Hayashi アナライズ |
糖度 6.77% 酸度 0.81% 塩分濃度 0.05% ※Vino Hayashiが試飲した13本の平均値 |
ワインの特徴 | ワインは白ワインで、シンプルなワインから複雑な熟成タイプ、少ない生産量であるがスパークリングも造られている。火山性土壌が特徴のソアヴェ地区とは異なり、始新世期に形成されたとされるガルダ湖特有の氷堆積土壌は主に石灰質で、ガルダ湖からの穏やかな風、温暖な気候の影響を受け、豊富な酸とミネラル、アーモンドや柑橘の活力に満ちた風味を持つバランスのよいワインとなる。 |
香りの要素 | 柑橘類(レモン、グレープフルーツ、ピンクグレープフルーツ、マンダリンオレンジなど)、リンゴ(青リンゴ~黄リンゴ)、白い花、ハーブ、生アーモンド、ミネラルが代表的な香り。果実のトーンはブドウの成熟度のレベルにより変化する。樽の使用により甘いスパイスの香りが表れたり、熟成によりはちみつや干し草の香りが発達するようだ。 |
Vino Hayashi サジェスチョン (アッビナメント) |
Antipasti di mare(魚介の前菜)/Spiedini di Maiale(豚肉の串焼き)。 魚介、野菜のグリル/サラミなど。 |